絵羽とエヴァ
エヴァを右代宮絵羽の内面的存在の視覚化と捉えて構わないということは、厳密には違うということだ エヴァ・ベアトリーチェとは世間や八城十八が持つ絵羽のイメージを形にしたキャラクターではないだろうか
絵羽
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「この黄金は全て私の物よ 誰にも譲らないわ」 | 「黄金は兄弟でちゃんと分ける」 |
楼座・真里亞を殺害 | 楼座事故死 目撃者の真里亞を絞殺 ※ |
留弗夫・霧江・秀吉を殺害 | 留弗夫・霧江を撃った秀吉に庇われる ※ |
蔵臼・夏妃を殺害 | コーヒーを入れ狼と羊の人数調整をする |
譲治を殺害 | 復活した紗音に殺された譲治を発見 |
銃が暴発して朱志香の目を損傷 | |
南條を殺害 | 共犯の南條がベアトに殺害される |
ベアトの心臓を壊せない | 爆弾を解除したら社会的に死ぬため解除できない |
戦人を殺害 |
※はベアト・南條にも可能
黄金発見時
エヴァは爆弾の説明を受けるが、誰にも黄金を分けずに独占したいので起動させるつもりはない
すでに殺人事件が起こっているため、余計な捜査をされないためにベアトを警察に突き出す必要がある
EP4で語られている通り、先代の家具である七杭は全ての犯行を魔法のせいにできる
この立場にある人間は南條であり、先代の家具=ベアトの共犯者を引き継ぎ、ベアトが犯人であると証言させる約束を取り付ける またベアトの正体を知る唯一の生存者であるため、当主の地位を立証する人物である(後見人の推薦)
第二の晩
絵羽は口論の末楼座を死なせてしまい、真里亞を口封じに絞殺(Tips Execute)エヴァは黄金を独り占めするために楼座と真里亞を殺害
ベアトは事件が終わったつもりでいたが、薔薇庭園で楼座と真里亞が殺害されたのを1階客間から目撃 (TIPSに“薔薇庭園の眺望が素晴らしかった客間”とある)
朱志香・譲治・戦人の事が心配になる ベアトは絵羽にカードを渡し、暗証番号を知りたかったら警察が来るまで殺人を犯さないように頼む(“自重気味にな”)
秀吉の会社を立て直すためにすぐに使える現金は魅力的であり、死亡した楼座と犯人側以外に黄金を見つけたことを知るものはおらず、以降殺人を慎む予定であった
第四~第六の晩
秀吉が呼び出されたのでアリバイが崩れたことを察知 南條がゲストハウスを抜け出せるほど身軽ではなく、証言などで誤魔化せる状況ではない(“先代様の使い古しの家具なら当然よね”)ため、シエスタ=銃を使用することにする
絵羽側は殺すつもりだが、黄金の発見と爆弾の存在を知らない留弗夫側は尋問のつもりであり、殺人の覚悟をしていない(覚悟の差が勝敗を分けるということは嘉音VSルシファーの決闘で示されている)
絵羽が台所勝手口から入り物音を口実に秀吉が二手に分かれるように誘導
留弗夫と絵羽が話している間に秀吉が霧江の腹を撃ち、留弗夫が助けに駆けつける
秀吉が留弗夫を撃ち、合流した絵羽が射線にいるため霧江の弾を被弾
遺体に杭を打ち込む 秀吉に杭を持たせる まだ息がある秀吉を助けるため南條を呼ぶが南條はゲストハウスから抜け出せるほど身軽ではない
仕方なくゲストハウスで騒ぎを起こし南條を連れて屋敷へ 秀吉は既に死亡 もっと早く来ていれば救えたと詰る 絵羽と南條に不信感が生まれる
第七・第八の晩
蔵臼と夏妃を殺害 南條はベアトに従って共犯者になっていたが不安になり、譲治に相談 窓から抜け出してベアトに九羽鳥庵への鍵をもらうよう依頼
第九の晩
南條から顛末を聞いた譲治がベアトに話をしに行き、殺害される 第九の晩までゲームが進行したため爆弾のスイッチを起動(起動したのは絵羽かもしれないが、そうせざるを得なくしたのはベアトが南條を殺害したことが原因)
第十の晩
カードの番号を書いて「全ての」黄金を引き渡す ベアトが南條を殺害
未来がなくなったため嘉音の臆する理由がなくなり朱志香と結ばれる
無実を証言してくれる者がいなくなり絵羽はベアトの心臓=爆弾を殺せなくなる
絵羽は黄金を諦め九羽鳥庵へ逃げる 南條のExecuteは“あと一息で、多分、彼も生還できたのだ。” 絵羽から逃げようとして譲治にベアトの生存を打ち明けなければ譲治は死なずに済んだ 譲治が生きていれば絵羽は南條を生還させ、全ての罪をベアトになすりつけ、爆弾を使用しなかっただろう
第九の晩以降のベアトの行動理由
自分が生きていることが知られたということは、犯人側であることが知られたということである 絵羽や南條が一体どこまで話したのか 殺人者と罵られるか、婚約を受けてはいけない身体で婚約したことを詰られるのか
聞きたくない とても耐えられない
怯えの感情が譲治を殺した理由かもしれない
もしそうなら南條を殺した理由は朱志香と戦人に秘密を話させないため、である
絵羽が爆弾を止めない事がわかっている状況であるため朱志香は今日死ぬことが確定している 嘉音はもう将来に期待されることに怯える必要がなく、秘密を知る南條は既に殺している 絵羽にさえ会わなければ、既に限界を迎えているベアトの精神を攻撃する者は誰もいない