アルフレッドファミリー
自警団もどきだった戦友会がマフィア化し、それらを取り込んで勢力を拡大した連中の筆頭 米国人のボスたちを殺して組織を乗っ取り、23番市の支配を目論んだ
物語当初の支配地域は23番市(旧江戸川区)の北半分だが、中国人にスモールロックチャイナタウン(旧小岩と思われる)を形成されており、南の方にあるプリマヴェーラにも迫ってきた
アジトは潰れた酒場、ボロアパート、裏通りの倉庫、廃工場など多数 それらを李梅九に把握されていた
米本土の組織との和解のために多額の現金を必要としていたが、アルフレッドは部下には気前がいいことで有名だった
戦闘スタイル
ナイフは右手でも左手でも扱う事ができる 小説版で描写が追加された、高速で繰り返し刺しに行く「刑務所スタイル」と呼ばれるナイフ戦法を使う 参考動画 youtube
原作Last Seasonで仕掛けた暗殺は単独で一般人を装い不意をついて接近し、ターゲットに看破されると待機していた部下と合流しカーチェイスで路地に追い詰めた 直接相対する大胆不敵さと、水も漏らさぬ慎重さを兼ね備えた作戦だ
服装
設定集に書かれている彼の紹介文に “危険な男は、一目でそうわかるべきだ。それが彼の美学なのかもしれない。” とある
立ち絵の姿はダブルスーツ スプレッド・アウト ピークドラペル(ワイド)袖口のボタンは三つ チーフはトライアングルまたはパフに見える パンツの裾はワンクッション 太めのネクタイ 赤いシャツ ボスとしての貫禄と華やかさ、ふざけた態度を強調させるスタイルである
懐には十得ナイフを常備 戦闘スチルではサバイバルナイフとメリケンサックを使用 舞台版では手榴弾型の煙幕及び手榴弾、拳銃を使用 スーツはより格闘向きなシングルスーツ姿であった
過去
レオ・獅子神との1対1の決闘シーン前に「ミーの戦争は、……こんなところでは終われないのでェす。うぐぐぐ…………。」というセリフがあるが、戦地はどこで所属や階級は何であったかは一切語られていない。これだけでは米国マフィアとの対立を戦争と呼んでいる可能性もある
しかしレオは「お互い戦地帰りだ。わかってるだろ…?」と発言する 具体的な話はしなくとも、気配で察せられたのだろう
私が2017年に発行した同人誌ではアルフレッド・赤城は元海軍下士官であると仮定して作成した
理由は公式twitterで艦これネタとして取り上げられた事、逃げ足が自慢、海軍の第二種軍装を想起させる白スーツ、日本語の一人称が“私”、洒落を効かせた英単語混じりの会話、西洋文化への積極的な興味、それに高所から雨樋を伝って降りる身の軽さである
また敬礼寺が元陸軍大佐であり、対立する組織のボスは元海軍ではないかと考えた
舞台版での決着
舞台版ROSE GUNS DAYS、通称ローステの出来は本当に素晴らしく、約3時間の尺に原作の大ボリュームの内容をしっかりとまとめあげ、立ち絵からそのまま抜け出たようなキャラクターの姿、想像していた通りの歩き方、予想を大きく上回る迫力の戦闘シーンを見せてくれた
中でも芝居がかった振る舞いをするアルフレッド・赤城は舞台上でとても映えた オープニングでモーリス・物部(芹澤良)が用心深そうに登場するのに対し、悠然と歩き周りに見せつけるようにピタリと銃を突きつける
両手を広げオーバーにリアクションを取り、自信満々高らかに笑うアルフレッド・赤城(樋口夢祈)とゾロゾロついてくる愉快な取り巻きの面々 Last SeasonまでDVD化されているので未視聴の方は是非見てほしい 通販サイト
原作ではSeason1でレオ・獅子神と決闘という“魂の語らい”をして、アルフレッド・赤城の戦争は終わらせる事ができた 舞台版では二人にそこまでの関係性はなく、レオと再び戦いたいという願いは発生しなかった
最終的にウェインに差をつけられたのは、レオとの再戦に備えなかったせいかもしれない
2021/10/17追記
ローステ ラストシーズンでは初日のみの日替わりゲスト出演であり、DVD撮影日ではなかったため収録されていない 内容は(ネタバレ反転→)第一幕と第二幕の間、人材不足により仲間を募集するアルフレッド・赤城 手下たちが客席に降り、手を挙げた2名を壇上へ招く 好きなキャラを質問し、プロジェクションマッピングを練習・体験
最後に先程答えた好きなキャラから記念品のサインTシャツ贈呈
決戦の日、墓地で待ち伏せし、ウェインが応戦 口笛で仲間を呼ぶ 手下たちが草むらからぴょんと飛び出し加勢するも、倒されてしまう
悪役のお手本
ステレオタイプのザ・悪役 暴力を振るって上納金をせびり、女性を監禁し、ヒロインの貞操を脅かす 仲間を騙して保証はするからといって生きては帰れない役割を押し付け、協力関係にはあったが信用はしていなかった取引先を切り捨てる
のちにプリマヴェーラも、暴力を振るって上納金をせびり、女性を監禁し、仲間を騙して保証はするからといって生きては帰れない役割を押し付け、協力関係にはあったが信用はしていなかった取引先を切り捨てる事となる